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相場の基本 ~ローソク足の実体とヒゲ~

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ローソク足は、ヒゲや実体の形によって、様々な名称で呼ばれています。

中には、「現在の値動きや今後の動きについて示唆する」と言われているローソク足もあり、相場参加者から注目されています。

今回は、チャートで重視すべきローソク足について、解説します。

 

 

 

ローソク足の種類

ローソク足には、陽線、陰線だけでなく、形状から様々な呼び方をされています。

以下の表は、一般的に知られているローソク足の名称、形、意味を一覧にしたものです。

 

陽線

 

陰線

 

実体のないローソク足

 

ローソク足で注目するポイント

一覧表を見ると、様々なローソク足があることが分かります。

その中で、特に注目したいのは、以下の3つです。

  • 実体とヒゲのバランス
  • 終値側のヒゲ
  • 相場で、ローソク足が出現した状況

 

なぜ注目すべきなのかを具体的に見ていきましょう。

 

実体とヒゲのバランス

ローソク足の一覧表にある①や⑥、⑪や⑯のように、実体が長ければ、始値から終値まで大きく価格が一方向に動いたということです。

つまり、相場参加者が一様に、同じ方向にポジションを持ったと言えるので、今後もその方向に動く可能性が高いと言えます。

 

逆に、実体がない、または実体が短い⑦や⑰、㉑、㉔は、始値から終値までの価格変動が小さく、売りと買いが拮抗していることを示しています。

どちらの方向に動くか分からないため、ポジションを持つのではなく、相場参加者が売り、または買いに傾くまで、様子を見るべきです。

 

③や④のように、始値側に下ヒゲを持った陽線の場合、一度は売り勢力が買い勢力を上回ったが、最終的には買い勢力が売り勢力を上回った状態と言えます。

ただし、実体とヒゲのバランスによって、色々なパターンがあります。

参考として、下図を見てみましょう。

 

一番左のローソク足は、実体も下ヒゲも短いので、売り勢力が少なく、買い勢力も多くはありません。

左から二番目のローソク足は、実体が長く、下ヒゲが短いので、相場の売り勢力が少なく、買い勢力が多いと言えます。

左から三番目のローソク足は、実体が短く、下ヒゲが長いので、売り勢力も買い勢力も多いが、買い勢力の方が売り勢力を上回っています。

一番右のローソク足は、実体も下ヒゲも長いので、最初は売り勢力が強かったが、安値を付けて以降は、買い勢力が相場を支配したと言えるでしょう。

 

このように、ローソク足の実体とヒゲの長さのバランスによって、相場の状況は複数考えられます。

そのため、実体とヒゲのバランスに注目して、相場の売りと買いの勢力の強弱を読み取ることが大事になります。

 

終値側のヒゲ

ヒゲのないローソク足は、一覧表の中でも、坊主やトンカチ、カラカサといった特別な名称となっています。

このことから、相場参加者が、ヒゲの有無に注目しているということが、分かります。

その中でも、特に終値側のヒゲの有無について、注目してほしいと思います。

理由は、終値が確定する前に一方向に価格が動いた場合、次足でその方向にポジションを持つ相場参加者が多くなるからです。

 

終値方向にヒゲがないということは、「値が確定するまで、一方向に価格が動いた」ということです。

上昇トレンド中に、①や③のような上ヒゲがない陽線となった場合、相場は買い手が優勢のため、今後も上昇継続と考えられます。

逆に、下落トレンド中に、⑪や⑬のような下ヒゲのない陰線が現れると、売り手が優勢であり、今後も下落継続と考えられます。

 

上昇トレンド中に、⑤や⑧、㉒のような長い上ヒゲを持った小陽線が複数本現れた場合、買い勢力が優勢だった相場に、売り勢力が入ってきたと言えます。

そのため、売りが入って押し目を作ったり、転換するのではと考えられます。

 

このように、ローソク足を見ることで、相場の動きや相場参加者の心理が見えてきます。

 

出現した状況

ローソク足は、単体で売り買いを言えるものではありません。

相場の値動きの中で、どのような状況で出現したかが、大事なのです。

出現した状況によっては、今後の値動きを想定する参考になります。

ローソク足を、どのように参考にするべきか、実際のチャートを見てみましょう。

 

USD/JPY(ドル/円) 1時間足

直近の最安値に赤色の水平線(112.231)を引いています。

最安値で価格が反発上昇し、⑨のカラカサ(青色の○)が出現。

その後、価格は上昇し続けます。

このように、意識ラインで価格が反発し、反転上昇するローソク足が出現すると、転換の可能性は高くなります。

 

USD/JPY(ドル/円) 1時間足

赤色の水平線(110.920)で、価格が4回反発上昇(ピンク色の○)しています。

その後、強い下落を示す⑯の大陰線(緑色の○)で、水平線を下に抜けて、価格が下落し続けています。

このように、レジスタンスとなる水平線を、強い下落を示す大陰線で抜けることで、相場の売り勢力が、買い勢力を上回っていることが分かります。

 

ローソク足単体で、転換や売りや買いが強いと判断するのは危険です。

上のチャートで見たように、意識ラインなど、ローソク足以外に、複数の根拠があるかを確認してみてください。

根拠が多いほど、信頼性は高くなります。

 

相場の基本 -意識ライン-

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最後に

ローソク足には、現在の値動きや未来を示唆するものがあると言われています。

意識ラインやローソク足を、複合的に見ることで、相場の売り買いの強弱を把握しやすくなります。

一度、過去チャートで、意識ラインを引いてみて、その近辺でのローソク足の形状、値動きをを見てください。

そうすることで、どういったところで、相場が大きく動くのか、転換しやすいのかが、分かってきます。

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