FXは、ペイアウト率が決まっているBO(バイナリーオプション)と違い、リスクリワードレシオ(BOのペイアウト率に相当する)は任意です。
FXにおいて、利益を大きくするためには、2通りの方法があります。
- 勝率を高くする
- リスクリワードレシオを高くする
「損小利大」という言葉があるように、リスクリワードレシオを高くすることは重要です。
今回は、FXにおいて非常に大事なリスクリワードレシオと勝率に関して、説明します。
リスクリワードレシオとは?
リスクリワードレシオは、RRレシオやリスリワ、ペイオフレシオとも言われます。
考え方は、エントリーした価格から利確までのpips(リワード)を、損切りまでのpips(リスク)で割った数値となります。
計算式は、以下のようになります。
リスクリワードレシオ=利確pips÷損失pips
エントリーした価格から損切りまでの値幅が10pips、利確まで20pipsあれば、
20÷10=2
となります。
損益分岐点と勝率・リスクリワードレシオの関係
損益分岐点とは、利益と損失がプラスマイナス0となることを言います。
リスクリワードレシオから見た損益分岐点を超える勝率を、以下の表に示しています。
RRレシオ | 勝率(%) |
0.25 | 81 |
0.5 | 67 |
0.75 | 58 |
1 | 51 |
1.5 | 41 |
2 | 34 |
2.5 | 29 |
3 | 26 |
3.5 | 23 |
4 | 21 |
4.5 | 29 |
5 | 17 |
5.5 | 26 |
6 | 15 |
表に記載した勝率は、利益を出すための必要最低勝率ですので、高いことが望ましいです。
リスクリワードが低い場合、勝率が高くないと、トータルでの利益がなくなります。
エントリーする前に、損切り、利確のポイントを考え、リスクリワードレシオを計算してから、トレードをしましょう。
リスクリワードレシオの目安
表から、リスクリワードレシオが低いと高い勝率が必要となることが分かると思います。
そのため、リスクリワードレシオは「2以上」で、トレードすることをおすすめします。
リスクリワードレシオが「2以上」であれば、1回利確すると、2回損切りをしても、資金的にはほぼ±0です。
1回損切りしても、利益が残っているので、損切りを躊躇し、ポジションを塩漬けすることがなくなります。
リスクリワードレシオが「1以下」であれば、1回損切りすると、1回以上利確しないと利益とならないため、精神的に負担が大きくなります。
最悪の場合、損失を確定させたたくないからと、逆指値をずらしたり、設定しないで、コツコツドカンで資金を失い、退場となる可能性もあります。
最後に
自分のトレードスタイルや過去検証から、どのくらいのリスクリワードレシオがあり、勝率があるのかを把握することができます。
もし、リスクリワードレシオと勝率が損益分岐点以下であれば、そのトレードスタイルは採用しない方が良いでしょう。
人によってトレードスタイルや性格は様々です。
- 勝率が低いので、リスクリワードレシオが「2以下」の時は、トレードしない
- 過去検証から、リスクリワードレシオが「0.8」だが、勝率90%あり、確実に損切りができ、メンタル崩壊もないので、トレードする
自分なりのルールをもって、トレードしていきましょう。
リスクリワードレシオは、トレードする前に想定できます。
利益率を得られるリスクリワードレシオと勝率の関係を把握し、相場で生き残ることを意識してくださいね。