意識ラインは、価格が反発しやすいポイントです。
しかし、意識ラインに来たら、即逆張り!ではありません。
永遠に続くレンジはありませんよね?
同様に、意識ラインは価格が反発しやすいポイントですが、絶対に反発するとは限りません。
いつかは、意識ラインもブレイクされるのです。
今回は、意識ラインとローソク足を組み合わせることにより、優位性のある相場の見方を解説します。
意識ラインとは?
一般に意識ラインという言葉は使われていません。
良く聞くのは、水平線という言葉でしょう。
しかし、チャートの動きは水平線だけでは、捉えきれません。
そのため、このブログでは以下の定義で意識ラインという言葉を使っています。
意識ライン:水平線やチャネルライン、トレンドラインで引く斜め線、全てを指す
意識ラインの詳しい解説を知りたい方、引き方の練習をしたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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ローソク足とは?
ある期間の始値/終値を実体とし、高値/安値をヒゲとして、表したものです。
用語解説
始値:期間の開始時の価格
終値:期間の終了時の価格
高値:期間内の最高値
安値:期間内の最安値
陽線:始値<終値
陰線:始値>終値
ローソク足を形成する値動き(一例)
このように、期間内で動いた値動きを分かりやすく表示したものがローソク足です。
意識ラインとローソク足を組み合わせる理由
意識ライン単体でトレードする人とローソク足単体でトレードする人、両方を組み合わせてトレードする人。
どれが一番優位かというと、意識ラインとローソク足を組み合わせてトレードする人です。
相場参加者の割合として、
意識ライン単体でトレードする人
≒ローソク足単体でトレードする人
<意識ライン単体でトレードする人+ローソク足単体でトレードする人
となります。
意識ラインとローソク足を組み合わせてトレードする人は、参加者が多い場面でトレードできるため、優位性があるのです。
チャートで見る意識ラインとローソク足
実際のチャートで、意識ラインとローソク足の組み合わせを見ていきましょう。
USD/JPY(ドル円)1時間足
左側のピンク色の矢印は、緑色の意識ライン(112.350)をブレイクした大陽線を示しています。
それまでは、意識ラインで反発下落(ピンクの○)していましたが、大陽線で上に抜けた後は、連続陽線で急上昇しています。
真ん中の赤色の矢印は、意識ライン(青色のFibo50.0%)をブレイクした大陰線を示しています。
意識ラインで、2回反発上昇(赤色の○)していましたが、大陰線で下に抜けた後は、Fibo61.8%まで下落。
右側にある水色の矢印は、転換のローソク足となる下影陰線を示しています。
それまでは緑色の意識ライン(112.350)で、3回反発(緑色の○)しますが、次の意識ライン(112.700)に到達することなく、下っていました。
水色の矢印で示した下影陰線が出た後は、勢いよく上昇し、112.700を上に抜けています。
このように、意識ラインとローソク足の組み合わせることで、相場参加者が多い、相場が大きく動くポイントが分かります。
転換のローソク足とは
転換のローソク足
下落トレンド中:下影陽線/陰線
上昇トレンド中:上影陰線/陽線
転換のローソク足が有効な理由については、FX-Cloverのポコさんとのコラボ動画で話しています。
よければ、参照ください。
最後に
意識ライン単体、ローソク足単体でも、用いることはできます。
しかし、組み合わせることで、相場が大きく動くポイントが分かり、より優位になります。
先ほど見たUSD/JPY 1時間足チャートは、緑色の意識ライン(112.350)で3回も反発(緑色の○)していましたが、強い上昇となっていませんでした。
これは、意識ライン単体で相場を見る人のみが買いポジションを持っていたからです。
水色の矢印で示した下影陰線で、ローソク足単体で相場を見る人も買いポジションを持ち、意識ライン単体で相場を見る人+ローソク足単体で相場を見る人、両方が買いとなります。
そのため、今までの意識ライン単体の買いよりも多くの買いが入り、価格が急上昇したのです。
多くの相場参加者がトレードする場面を理解することで、優位性が生じます。
ぜひ、意識ラインとローソク足を組み合わせて、相場を見てください。