先日、トレンドの終焉について書きました。
事情により、ブログ更新できておりませんでした。 Twitterは2月から再開していたのですが、ブログは1記事書くのに数時間かかるので、なかなか再開できず… 更新を待っていらした読者の方には申し訳ないで ... 続きを見る
新型コロナの相場への影響
「トレンドの終焉」記事で利用したUSD/JPYチャートが、面白い動きになっていました。
そのため、今回はトレンドの種類について解説したいと思います。
トレンドの種類
トレンドの種類というと、上昇トレンド、下落トレンドと言われるかもしれません。
しかし、今回はトレンドの強弱から分類したいと思います。
トレンドは、波形の強弱によって二種類に分けられます。
- 波形の穏やかな、長く続くトレンド
- 波形の荒い、短いトレンド
どんなトレンドなのか、見てみましょう。
1.波形の穏やかなトレンド
2.波形の荒いトレンド
違いが分かりますか?
具体的に、どのような特徴があるのか、解説していきます。
トレンドの特徴
以下は、上昇トレンドで説明しています。
下落トレンドでも同様のことが言えますので下落トレンドでは、「押し=戻り、買い=売り」と読み替えてくださいね。
1.波形の穏やかなトレンド
- 価格の変動が緩やか
- 押しが浅いため、損切りによる買いの資金流出がなく、トレンドが長く続く
- 意識されやすい直近の高値が押し目となり、反発上昇することが多い
- 売り側は緩やかな上昇が続き、逃げ場がないため、最終の売りラインを突破すると、損切りが入り、価格が大きく上昇する
チャートで見ると、こんな感じですね。
階段状に、緩やかに価格が上昇していますね。
2.波形の荒いトレンド
- 価格の変動が激しい
- 押しが深いため、損切りによって買いの資金が流出し、短いトレンドになる
- 押し目が明確ではない
- 売り/買いともに、資金が逃げやすい
チャートを見ると、買いも売りもトレードしにくいのが分かると思います。
イメージで言うと、波形の穏やかなトレンドは、遊園地のコーヒーカップです。
誰でも安心して乗れますよね。
逆に、波形の荒いトレンドはジェットコースターです。
お子様は乗れませんし、大人でも怖くて乗らないという方もいるでしょう。
トレードに向くトレンド
二種類のトレンドのうち、どちらがトレード向きと言えるでしょう?
答えは、「波形の穏やかなトレンド」ですよね。
スリルを楽しむために、ジェットコースターに乗るのは構いません。
しかし、トレードは資金をリスクに晒すのですから、安全を重視すべきです。
ジェットコースターは、遊園地だけで楽しみましょう。
2018年10月5日 USD/JPYチャート
朝から、Twitterでは呟いているのですが、このUSD/JPY(ドル円)4時間足チャートが、大変面白い!
このチャートのためだけに、ブログ更新しようと思ったくらいです 笑
では、実際のチャートを見てみましょう。
USD/JPY(ドル円)4時間足
典型的な波形の穏やかなトレンドチャートですよね。
オレンジ色の水平線が、直近高値&押し目として機能し、きれいに上昇を続けています。
赤色の水平線 = 日足の直近高値(113.125)を上に抜けたことで、売りの損切り&飛び乗りの買いエントリーが入り、ボウズ大陽線を形成。
買いの勢いが強いので、これまでレジスタンスラインとなっていた水色のチャネルラインを上に抜けます。
その後、緑色の水平線を押し目として反発上昇。
ピンク色の水平線を上に抜けて高値更新し、115円を目指して、一段高いトレンドを形成する様子を見せます。
しかし、そこで登場するのが、茶色の水平線 = 週足の意識ライン(114.500)です。
スイングトレード勢からすると、114.5円は絶好の売りポイントだったのです。
週足チャートを見てみましょう。
USD/JPY(ドル円)週足
114.500は、週足レンジのレジスタンスということが分かります。
過去に複数回反発下落しているので、スイングトレーダーからすると売りを仕掛けて、当然のポイントです。
4時間足チャートの直近の値動きを見ると、114円のピンク色の水平線で下落し、ヘッドアンドショルダーを形成しそうな形です。
日足の直近高値、114円(ピンク色の水平線)も上に抜けて、「買いしかない!」とイナゴ買いした買い勢力の悲鳴が聞こえそうですよね。
緑色の水平線で引いた直近の押し目(113.500)を、下に抜けてトレンド終焉となるのか、再度反発上昇するのか。
雇用統計も絡んで、楽しみな展開です♪
最後に
トレンドの種類を理解することで、トレードするべきトレンドが明確になります。
チャートからトレンドの状態、種類を把握できるようになることで、優位性のあるトレードが可能です。
ぜひ、トレードしやすいトレンドを見つけられるようになってくださいね。