曜日に関係なく、トレードをしている方は多いと思います。
また、兼業トレーダーの方であれば、仕事が終わった夜にトレードをしている方も多いでしょう。
しかし、金曜の夜は、月曜から木曜までの相場と異なり、イレギュラーな動きになりやすいです。
初心者の方はトレードをしない方が良いでしょう。
今回は、金曜の夜にトレードを避けるべき理由について解説します。
金曜の夜にトレードを避けるべき理由
- 機関投資家など大口のポジション調整により、テクニカルやファンダメンタルズ要因ではない動きが発生しやすい
- 相場の流動性が小さくなりやすい
- ポジション調整狙いの超短期取引により、方向性のない相場となりやすい
- アメリカの雇用統計が第一週目の金曜夜に発表される
- 週末による心身の影響
詳細について一つずつ解説したいと思います。
為替相場の取引時間
理由を解説する前に知ってもらいたいのは、金曜夜の動きに為替相場の取引時間が大きく影響することです。
アメリカが冬時間の場合、日本時間の月曜 朝7時から土曜日 朝7時までが取引時間です。
夏時間の場合は、月曜 朝6時から土曜日の朝6時までになります。
※利用しているFX会社により、正確な取引時間は異なります。
一部例外はありますが、土曜日の朝以降は、月曜日の朝まで、為替取引ができないということです。
機関投資家のポジション調整
為替取引ができない土日に、大きなファンダメンタルズの動きがあった場合、週明けに為替の暴落や暴騰が発生し、想定以上の損失となる可能性があります。
そのようなリスクを避けるため、相場が閉まる(取引停止)前の金曜夜に、ポジションを全決済したり、一部を決済する調整の動きがおこります。
機関投資家の動かす金額は、個人投資家とは桁が違います。
そのため、ポジション調整の動きが相場に大きな影響を与えることになります。
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相場の流動性が小さくなる
金曜の夜は、日本の企業や金融機関の資金流入がなく、ヨーロッパの企業や金融機関からの資金の流入も、順次なくなっていきます。
海外では、日本のように残業をしても残業代は出ませんので、金曜日の午後は定時までに仕事を終わらせて、休日を楽しもうとします。
そのため、為替相場の取引停止を前に、NY時間に取引している各金融機関は、新規ポジションを持たなくなります。
相場に資金が流入しなくなると、ボラティリティのない枯れ相場となったり、少額の資金で大きく変動する相場となる可能性が高いのです。
ポジション調整狙いの超短期取引
数pipsを狙いに行くトレードであれば、機関投資家のポジション調整で利益を出せます。
そのため、金曜夜のポジション調整を狙って、細かく利益を稼いでいく超短期取引を行うトレーダーもいます。
そういったトレーダーは、瞬間の値動きのみを追いかけるので、テクニカルやファンダメンタルズを気にしません。
金曜の夜の相場がテクニカルやファンダに反応しなくなり、方向性が失われやすくなる要因です。
雇用統計
アメリカの雇用統計は、基本的に第一週目の金曜夜に発表されます。
為替相場は、ドルを基軸通貨としているため、アメリカの経済状況は相場に影響を与えます。
雇用の状況で景気の活況を判断することができるため、多くの投資家が注目している経済指標であり、発表前後で100pips以上、価格が動く場合もあります。
2018年は、異常と言えるほど、雇用統計の発表による価格の変動がありませんでしたが、気をつけたい経済指標です。
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週末による心身への影響
土日休みの仕事であれば、月曜から木曜まで仕事をしていた疲れや土日の予定に思考をとられて、トレードに集中できなかったりします。
集中できていないと、エントリーや決済の判断力が鈍って、根拠の薄いトレードをしがちです。
また、利益で気持ち良く週の終わりを迎えたい、損切りでトレードを終わらせたくないと考えてしまい、一発逆転を狙ってロットを大きくし、ロスカットという事態になることもありえます。
最後に
色々な要素が複雑に絡んで、相場の動きが読みにくいのが、金曜日の夜です。
テクニカルやファンダメンタルズで動く相場となるのか、枯れ相場や規則性のない相場となるのかは、判断できません。
そんな中で、初心者の方がトレードをするのは、嵐の海に手漕ぎボートで出ていくようなものです。
月曜から木曜の間に積み上げた利益を失う可能性が高い相場でトレードするより、金曜の夜は家族や恋人、友人のために時間を使ったり、土日に向けて体調を整えたり、勉強の時間にする方が有意義でしょう。
個人投資家が資金を守って、相場で生き残っていくには、リスクが高い相場を避けるのは鉄則です。
どうしてもトレードするのであれば、ロットを通常の半分に抑えるなど、資金を守る対応をすることをお勧めします。