トレードスタイルの一つに、順張りと逆張りがあります。
日本の個人投資家は逆張り、欧米の投資家は順張りを好む方が多いそうです。
その理由や順張りトレード、逆張りトレードに合う時間帯や相場について解説したいのですが、全て書くと長くなるため、分割して書きたいと思います。
今回は順張りと逆張りの基礎、どちらの取引スタイルが向いているのかをお話しします。
順張りの特徴
順張りとは、トレンド発生中にトレンド方向と同じポジションを持つことです。
下落トレンド中であれば、売りポジション、上昇トレンド中であれば、買いポジションを持ちます。
トレンド初期にエントリーできれば、大きな利益が期待できるトレードスタイルです。
逆に、トレンド終盤にエントリーすると、天井で高値掴みをしたり、底で安値掴みをしてしまい、損失となることもあります。
上のチャートを見ると、82.7の水平線をブレイクした後、緩やかな上昇トレンドとなっています。
ブレイク後のトレンド初期(○)に買いエントリーすると、利益が伸ばせますね。
逆張りの特徴
逆張りとは、トレンドとは反対のポジションを持つ取引スタイルです。
上昇トレンド中であれば、売りポジション、下落トレンド中であれば、買いポジションを持ちます。
トレンド終盤の天井や底でエントリーできれば、大きな利益が期待できます。
逆に、トレンド初期にエントリーすると、損失となることもあります。
レンジ上限で売りポジション、レンジ下限で買いポジションを持つのも、順張りにはない特徴です。
上のチャートを見ると、週足(左側のチャート)のレンジ上限84.450が、4時間足(右側のチャート)の上昇トレンドの天井(○)となり、下落に転じています。
84.450で逆張りをすれば、リスクリワードの高いトレードができますね。
順張りと逆張り思考の違い
どの項目があてはまるか、確認してみてください。
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
- 行き過ぎた過熱相場では、押し/戻しがある
- 相場の流れに乗っていれば、多少の含み損も気にしない
- 流れに逆らってエントリーできる
- 動いている方向についていくのが好き
- トレードプランを考えるのが好き
- ポジティブ
- ネガティブ
- 人と仲良く同じことをするのが好き
- 人と同じことをするのが嫌い
あてはまる項目として、
1.3.5.7.9.が多い方→順張り思考
2.4.6.8.10.が多い方→逆張り思考
と言えます。(絶対ではありませんよ)
順張りはトレンドに乗ることで、利益を伸ばすスタイルです。
トレンド中の押しや戻しで、含み損が出るたびにポジションを手放していては、利益を出る損小利大トレードができません。
そのため、ダウ理論で言われているように、明確な転換シグナルが発生するまで、含み益が削られても相場の流れに乗って、ポジションを保有できることが大事になります。
逆張りはトレンド中でも、水平線やフィボナッチ、インジケーターなどをもとに、流れに逆らってポジションを持つため、含み損に耐えていては大きな損失を被ることがあります。
相場の流れと、逆のポジションを持つには、しっかりとした根拠をもとに、トレードプランを作り、利確や損切りの決済ポイントを確実に守る必要があります。
最後に
思考変えることは大変難しいです。
そのため、自分の思考が順張り、逆張りのどちら寄りなのか、どちらならできるのかを知る必要があります。
幼少期からの思考パターンや行動パターン、チャートを見ていて目につくのがトレンドなのか、レンジなのか、自分の性格や思考を把握してみてください。
私の場合、逆張りトレードを行います。
幼少期から、現在までの思考や性格などを振り返ると、
- 団体行動ができない
- 夏休みの宿題をせずに登校
- 物事の裏付けがとれないと信じない
- 悪いことから考える
- いろんな事象を紐づけて考えることが好き
といった感じだったので、「価格が上昇している(皆が勝っている)のだから、買いポジションを持てば良い」とはなりませんでした 笑
そのため、逆張りを突き詰めたのです。
順張り思考なのに、逆張りトレードをしようとすると、「落ちるナイフをつかむ」恐怖を感じ、ストレスになります。
また逆張り思考の人が、順張りトレードをすると、「いつトレンドが反転するのか」を考えてしまい、含み益が削られたら、すぐにポジションを手放しがちです。
そうなると、トレードをしても利益を残すことができません。
今のトレードスタイルに違和感を感じるのであれば、反対のトレードを試してみるのも良いでしょう。
自分の思考に合ったトレードで、ストレスなく相場に向き合うことが、利益を出すための第一歩です。