時間決済してますか?
時間決済を取り入れることで、利益率を改善することができるので、ぜひ取り入れてみてください。
時間決済とは?
利確、損切りの価格だけでなく、節目の時間を決済に利用することを「時間決済」と言います。
具体的には、
- 相場に影響を与える経済指標の発表前に利確、損切りポイントまで到達せず、決済
- 土日で相場がクローズする前に利確、損切りポイントまで到達せず、決済
- 東京時間に持ったポジションが、欧州オープン前に利確、損切りポイントまで到達せず、決済
- 過去検証でポジションを長期保有すると、勝率が低下する場合、その前に決済
などが、上げられます。
このように、時間を意識するメリットを見ていきましょう。
時間決済のメリット
- 経済指標や市場の特性により、相場の動きが変わる前にポジションを決済することで、損失を小さくできる
- 相場がクローズしている土日のファンダメンタルズの影響を受けないですむ
- 勝率が下がる前に決済することで、利益率を改善できる
- 1ポジションのみでトレードする場合、長期保有による機会損失が減る
- 長期保有によるメンタル崩壊を防げる
経済指標や市場の影響を受けないメリット
スキャルピングトレードをしている方は、相場に大きな影響を与える経済指標の発表前に決済すべきです。
理由は、経済指標が相場に影響を与えて、エントリーした時のテクニカル的優位性が失われる可能性が高いからです。
ポジションを保有していて、利確となる場合もあります。
しかし、相場で生き残ることを考えるのであれば、リスクを最小限にすべきです。
また、東京市場、欧州市場、NY市場で、相場に特徴があるのは、良く知られた話です。
市場が切り替わることで、エントリーの優位性が失われる場合、市場開始前にポジションを決済することは、有効な手段です。
市場の特性を、以下の記事にまとめているので、読んでみてください。
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市場クローズ前に決済するメリット
デイトレードの場合、土日で相場がクローズする前に、ポジションを決済することで、ファンダメンタルズの影響によるリスクを抑えられます。
また、土日の間は保有ポジションについて考える必要がなく、精神的負荷が少ないこともメリットと言えるでしょう。
勝率で時間決済するメリット
過去検証で時間経過とともに、勝率が下がるという結果であれば、勝率が下がる時間までに利確、損切りポイントに価格が到達しなかった場合、決済するのも有効です。
時間経過とともに、勝率が下がるということは、エントリー時の優位性が時間とともに失われるトレードスタイルということです。
逆に、時間経過とともに、勝率が上がるトレードスタイルもあります。
自分のトレードスタイルが、どちらなのかを把握し、意識的に時間決済を取り入れることで、勝率を上げることができます。
機会損失を防ぐメリット
資金が少なかったり、初心者の方は、同時に複数ポジションを保有せず、1ポジションのみでトレードをしていると思います。
スキャルピングやデイトレードをしているのに、最初のトレードプランで決めた決済ポイントまで、価格が到達しないからと、数時間、数日間ポジションを保有することは無駄です。
決めたポイントまで価格が到達しないということは、エントリー時の優位性が失われ、どちらに動くか分からない状況です。
そんな状況でポジションを保有していると、利確根拠を探すだけの「お祈りトレード」をしがちです。
そうなる前に時間決済することで、資金を失わずに、新たに優位性のある場面でトレードをすることができます。
メンタル崩壊を防ぐメリット
ほとんどの方は、兼業でトレードを始めると思います。
本業の収入は成果給ではなく、固定給や時間給でもらう方が多数でしょう。
時間給では1時間いくらの計算で収入を把握しますが、トレーダーは成果給です。
何時間、何日ポジションを保有しても、利確できないと収入は発生しません。
それだけ保有しても損失となることもあります。
時間給の概念を持ったまま、トレードをすると、ポジションを長期保有すればするほど、利確したい欲が高まります。
「時間=収入」だからです。
しかし、普段のトレードより、長い期間ポジションを保有するということは、エントリーの優位性が失われがちです。
そして、損切りとなった場合、「時間≠収入」となり、損失を取り戻し、利益を出そうと、根拠のないトレードをして、資金を失う悪循環に陥りやすくなります。
こういったメンタル崩壊トレードをする前に、時間決済することで、次のトレードに気持ちを切り替えて、コツコツドカンを防ぐことができます。
時間決済のデメリット
- 時間決済注文できるFX会社が少ない
- 使用するFX会社に時間決済注文がない場合、アラームなどをかけて手動で行う必要がある
時間決済注文ができる有名なFX会社は、以下の3社です。
JFX
https://www.jfx.co.jp/pdf/mt_net/net_a10.pdf
時間指定成行注文:指定した日時にポジションを決済する
時間指定指値/逆指:指定した指値/逆指値に達しなかった場合、指定日時にポジションを決済する
ヒロセ通商
http://hirose-fx.co.jp/category/order/09.html
時間指定成行注文:指定した日時にポジションを決済する
時間指定指値/逆指値注文:指定した指値/逆指値に達しなかった場合、指定日時にポジションを決済する
時間指定全決済注文:複数のポジションを、指定した日時に全て決済する
みんなのFX(トレイダーズ証券)
https://min-fx.jp/fx/service/outline/
時間成行:詳細不明
詳細は分かりませんが、機能はあるようです(リンク参照)。
海外FX会社は利用していないため、把握していません。
時間決済を利用したい場合、利用しているFX会社の機能を確認してみてくださいね。
使用しているFX会社が時間決済注文できない場合、メールやアラート機能を利用し、手動決済する必要があります。
最後に
初心者の方は、ぜひ時間決済を取り入れてください。
時間決済を取り入れることで、微益微損でポジションを決済し、資金を失うことなく、新たに優位性が高い場面でトレードができるようになります。
また、ポジションの長期保有によるメンタル崩壊もなくなり、コツコツドカンを防いで、安定したトレードを行えます。
私自身も、時間決済を取り入れることで、劇的に損益が改善されました。
時間決済の方法は、色々あります。
FX会社の時間決済注文を利用したり、メールやアラート機能を利用するのも有効です。
私は、利用しているFX会社が時間決済注文できなかったので、タイマーで保有時間制限をしていました。
自分自身に合う方法で、取り入れてみてくださいね。