トレード記録をつけていますか?
「投資経験数十年の勝ち組です」という方ならともかく、投資初心者でトレード記録をつけていないという方は、大変損をしていると言えます。
なぜなら、トレード記録は自信を冷静に振り返ることができるツールだからです。
トレード記録をつける理由
ダイエットをされている方は、自分の体重や摂取カロリー、消費カロリーを記録します。
なぜ記録するかというと、今の自分の状態と過去・未来の自分の状態を比較し、改善するためです。
トレードも同じです。
今の自分の状態を把握することで、過去の自分の状態から改善されたのか確認し、改善されていないなら、どうやって改善するのかを考える必要があります。
そのためには、FX会社やBO会社の取引履歴やレポートだけでは不十分です。
トレード記録をつけることで、
- 自分の癖や思考を把握する
- 勝ちトレードのパターンを知る
- 負けトレードのパターンを知る
- 過去検証やデモトレードとの乖離を把握する
- トレードルールを守る
- 感情をコントロールする
ことができます。
負けパターンを知れば、負けそうなところで、トレードをすることを防げます。
過去検証やデモトレードと乖離があるのであれば、どうやって乖離をなくすか、対策がたてられます。
トレードルールが守れないのであれば、守るための工夫ができます。
つまり、トレード記録をつけることで、相場で生き残りやすくなるのです。
記録のつけ方
トレード記録のつけ方は、いろんな方法があります。
- ノートに手書きする
- ExcelやPowerPointにまとめる
- FX会社やBO会社の取引履歴を引用する
- リアルトレードを動画で録画する
- ボイスメモで、根拠などを録音する
トレード記録は、自分が記録しやすいやり方で良いです。
大事なのは、継続しやすいこと、振り返りがしやすいこと。
パソコンを使い慣れているのであれば、ExcelやPowerPointにチャート画像を貼る方が、印刷するより早いでしょう。
外出先でスマートフォンを使ってトレードしているのであれば、ボイスメモを録音するのが手軽です。
自分のトレードスタイルや生活、性格にあった記録のつけ方を実践してみてください。
私はノートに手書き派で、その日のトレードを振り返り、勝ちパターンや負けパターンの把握に努めていました。
また週末には一週間のトレードを振り返り、同じ言葉が繰り返している(ポジポジ病、損切りできないなど)場合は対策をたて、翌週のトレードでは同じ過ちを繰り返さないようにしました。
記録の内容
トレード記録の内容は、
- トレード日時、通貨、ロット
- 利確pips,損切りpips、リスクリワード
- 注文方法(成行、指値、逆指値など)
- 手法やルール通りのエントリー、決済か
- トレードしたチャートの画像
- 反省点や次回のトレードでは何を意識するか
くらいで、最初は良いです。
最初から多くの内容を書くと、トレード記録を書くのがしんどくなって、続きません。
最初の目的は、トレード記録をつけることを習慣化し、振り返りを行うことです。
シンプルに必要なものを書くことを意識してください。
トレード記録の振り返りを行うことで、自分に不足しているもの、改善すべき点が見えてきます。
そうなった時に、トレードルールや記録を自分に合わせて変えれば良いのです。
自分に合ったトレード記録
私の場合、損切りが苦痛で、しばしばルール通り損切りできないことがありました。
損切りをルール通りしていれば、損失額が小さくてすみ、資金が大きくドローダウンすることもないのにと理性ではわかっていても、「損切りしたくない」と感情がついていかなかったのです。
そこで、「損切りシール」をノートに貼ることにしました。
「損切りシール」とは、自分の好きなシールを損切りするとノートに貼り、シールが10枚貯まると、ご褒美にデザートを食べることです。
感情面では、好きなシールを張るのが楽しいですし、普段は我慢しているデザートを食べれる理由となるので、損切りがお得に感じれるようにます。
また資金の面でも、メリットがあります。
シールやデザートは1,000円でお釣りが出ますが、トレードで損切りができないままでいると数十万円、数百万円を失い、ロスカットの可能性があります。
未然に防ぐことができれば効果は大きいですよね。
このようにトレード記録を、自分の改善ポイントに合わせてカスタマイズしていくことで、自分に合ったトレード記録を作ることができます。
自身の勝ちパターン・負けパターンが分かっていれば、エントリー前に勝ちパターンのチャート画像と比較して、同じ状況かを確認することも有効です。
また、トレード記録で見落としがちなエントリー条件があれば、エントリー前にルールを満たしているか記録するのも良いでしょう。
ポジポジ病であれば、家族にトレード回数を都度報告し、上限まできたら、パソコンの電源を落としてもらうということも手です。
最後に
トレード記録をつけることが目的ではありません。
記録を振り返り、より良いトレードを行えるようにすることが大事なのです。
自分の良いところを伸ばし、悪いところを改善をすることで、少しずつ利益が出せるようになります。
そのためには、ただ漫然とトレードをしているだけでは意味がありません。
過去の自分と比較し、未来に向けて、どうすべきかを考え、実行する必要があります。
その最初の一歩がトレード記録をつけることです。
二歩目がトレード記録を振り返ること。
勝てるトレーダーになるために、最初の一歩を踏み出しましょう!