私は、スキャルピング(スキャル)と言われる短期トレードをしています。
FXではポジションの保有時間や狙うpips、エントリーする時間足の違いで、トレードスタイルが
- スキャルピング(スキャル)
- デイトレード(デイトレ)
- スイングトレード(スイング)
に、わかれています。
それ以外にも特徴がありますので、紹介していきますね。
スキャルピングの特徴
- 短期取引 ポジション保有時間が数秒~数十分
- 取引機会が多い 一日で数十回エントリー
- 狙うpipsが小さい 数pips~十数pips
- エントリーをする時間足 1分足、5分足
- ダマシが多い
- 上位時間の環境認識力
- 瞬間の判断力が必要
- 数時間チャートを監視する集中力が必要
- 低スプレッド、約定力のある会社で口座を作る必要がある
- 経済指標の発表時間を意識する必要がある
スキャルピングに大切なもの
スキャルピングは取引時間が短く、エントリーチャンスが多いので、多くの方が最初に取り組むトレードだと思います。
スキャルピングでは、
- 瞬間的な判断力や数時間チャートを見続ける集中力
- 低スプレッド、約定力のあるFX会社の口座
が、大切になります。
スキャルピングの狙うpipsは、数pips~数十pipsです。
集中してチャートを見ていないと、瞬間的にエントリー判断ができない難しさがあります。
損切り5pips、利確10pipsのリスクリワード1:2のトレードをするつもりが、約定に時間がかった場合、エントリーしてみると利確方向に2.5pips相場が動いていたため、損切りpipsが7.5pipsに増え、利確は7.5pipsに減ってしまうなど。
そうすると、リスクリワードは1:2ではなく、1:1となってしまいます。
スプレッドは、1回の取引毎に発生します。
損切り5pips、利確10pipsのリスクリワード1:2のトレードを考えていても、スプレッド分はマイナスとなります。
スプレッドが0.5pipsであれば、損切り5.5pips、利確9.5pipsのリスクリワード1:1.7のトレードになります。
スプレッドが2.5pipsであれば、損切り7.5pips、利確7.5pipsのリスクリワード1:1のトレードになります。
そのため、スキャルピングでトレードをするのであれば、判断力や集中力、低スプレッドかつ約定力のあるFX会社で取引することが必要になります。
デイトレードの特徴
- 中期取引 数十分~1日
- 取引回数 一日で数回エントリー
- 狙うpips 十数pips~数十pips
- エントリーをする時間足 15分足、30分足
- 上位時間の環境からトレードプランをたてる
- トレードプランのエントリータイミング、決済タイミングまで、数十分から数時間待つことが必要
デイトレードに大切なもの
デイトレードはトレードプラン通りエントリータイミングがきたら、取引するスタイルです。
デイトレードでは
- 上位時間の環境を認識し、トレードプランをたてられる知識
- 待つ忍耐力
が、大切になります。
下の写真は、各通貨の各時間足の値動きの変動幅をpipsで示しています。
デイトレードは、十数pips~数十pipsを狙うトレードです。
1分足や5分足の変動幅では、数pipsしか動いていません。
通貨によっては、15分足で十数pips以上動いていますが、NZDUSD(ニュジドル)は1時間足でも7.6pipsしか動いてません。
エントリーしていた場合、一時間たっても利確できていないということです。
そのため、デイトレードでは上位時間の環境から意識されているラインなどを把握し、トレードプランをたてて、エントリータイミングまで待つ必要があります。
また、ポジションを持った後も、決済まで時間がかかります。
途中の含み益や含み損を見ても、決済ポイントまで待つ忍耐力が必要です。
スイングトレードの特徴
- 長期取引 数日〜数週間
- 取引回数 一週間で数回エントリー
- 狙うpips 数十pips〜数百pips
- エントリーする時間足 1時間足、4時間足、日足
- ダマシが少ない
- チャートを監視しなくて良い
- スワップポイントを考慮する必要がある
- 地政学リスク、ファンダメンタルズを利用する
スイングトレードに大切なもの
スイングトレードは、ダマシが少なく、経済指標なども影響を受けにくいトレードスタイルのため、取り組んでいる方が多いと思います。
スイングトレードでは、
- 資金管理
- スワップポイント計算
が、大切になります。
スイングトレードでは数日~数週間ポジションを保有するため、同時に複数のポジションを持つことになる可能性があります。
そのことを考慮したポジションサイズ(ロット)にする資金管理ができていないと、ポジションを持っても損切りポイントが来る前に、ロスカットされる場合もあります。
また、ポジションを長期保有する場合、保有日数×スワップポイント×ロットでスワップ損益が生じます。
スワップポイントによって、プラス分をもらえることもあれば、マイナス分を支払う場合もあります。
スイングトレードを行う際は、エントリーする通貨の売り買いでスワップポイントを把握しておくことが重要です。
別記事で、スワップポイントについてまとめました。
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スワップポイントとは?
スワップポイントとは? スワップポイントとは、FX取引でポジションを保有している際に、各通貨の金利差から生じるポイントです。 金利は各国で違うため、低金利国の通貨で高金利国の通貨を購入( ...
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最後に
スキャルが最高とか、デイトレが利益を出しやすい、スイングが楽など、色々な意見があります。
一番重要なのは自分の生活スタイルや性格に合った取引です。
チャートを見る時間がないのに、チャートを見る必要があるスキャルピングトレードは難しいでしょう。
トレード中は、チャートを見てないと不安になる人が数週間ポジションを保有しておくのも難しいですよね?
- 経済指標の影響が分からないので、あまり影響を受けないスイングトレードをする
- チャートを見るのが好きだけど、短時間しか見れないので、スキャルピングトレードをする
- 環境認識ができるので、デイトレードをする
考え方は、色々ありますが自分に合う取引スタイルを勉強していくのが、成功への近道です。
一度、自分の性格や生活スタイルを考えてみては、いかがでしょう?